旧苅田家住宅は、城東重要伝統的建造物保存地区内にある江戸時代に建てられた建造物で、国の重要文化財に指定されています。かつては苅田酒造という津山地域の造り酒屋としても親しまれていました。

平成25年に津山市へ寄付され、雨漏りや老朽化により修理が必要な状況であったことから、様々な準備を経て、ようやく令和7年度から本格的な修理工事に取りかかっています。

旧苅田家住宅 敷地全体のようす

敷地全体のようす

敷地内には、主屋(おもや)を始め、酒造りに使われていた酒蔵や土蔵が数多く残っています。第1期工事では、約6年かけて主屋の修理と耐震補強、土蔵群の解体修理(全解体修理の解体)を計画しています。

旧苅田家住宅 主屋

主屋

主屋本座敷

主屋本座敷

主屋土間

主屋土間

主屋はかつて住宅として使われていました。開放的なお座敷や中庭、台所であった土間空間などが残されています。

主屋中庭

主屋中庭

3階望楼

3階望楼

中庭からは、3階部分の望楼が見えます。
明治期に増築されており、津山城が見えるとても見晴らしのいい空間です。

旧苅田家住宅 茶座敷

茶座敷

はじめは土蔵として建てられていましたが、1階部分が茶室に改造されています。

旧苅田家住宅 三階蔵

三階蔵

旧苅田家住宅にある土蔵のうち、唯一の3階建ての蔵です。

敷地内は9棟の土蔵が重要文化財として指定されています。経年劣化により、伝統的な土葺き(瓦の下に土を敷き詰めて瓦を固定する方法)で施工されていますが、土と瓦が下がってしまい雨漏りが発生しています。屋根全体の修理が必要な状況となっています。

今後このコラムでは、随時、旧苅田家住宅の修理工事の進捗や見学会、調査によりわかったことなどお知らせしていきます。

この修理工事を通じて旧苅田家住宅や地域全体の魅力につながるような発信ができればと思います。どうぞ、皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。