津山まちじゅう博物館構想の大きな柱のひとつである「人づくり事業」の一環として、「脳科学者 竹内倫徳 × 洋学者 箕作阮甫~タイムトリップ?サイエンスショー」を津山洋学資料館で開催しました。津山市出身で、現在はデンマーク・オーフス大学生命医学部で教鞭をとり、脳科学の中でも、主に長期記憶などのメカニズムについて研究している竹内倫徳准教授が登壇。俳優で、サイエンスコミュニケーターとしても活躍する佐伯恵太さんが箕作阮甫を演じ、クイズを交えながら、対談形式で楽しいトークが続きました。また、箕作阮甫が生きた江戸時代の科学実験体験の再現や、竹内准教授による最新の脳科学研究の特別講義が行われ、参加していた40名の学生が熱心に聞き入っていました。長期記憶の方法や、他者を理解するためのフレームワークといった「スキーマ」の考え方など、毎日の暮らしのなかで活かせる脳科学の魅力に触れ、新しい見方や知識、関心が深まった様子でした。
参加者からは、「江戸時代にもエンジニア的な職業があることに驚いた。」「想像以上に楽しかった」「最後まで飽きずに参加することが出来た」などの感想が寄せられました。この取り組みを通じて、未来を担う若者たちが、科学や地域への関心を育むひとつのきっかけになったのではないかと思います。

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津山まちじゅう博物館構想「人づくり事業」
「脳科学者 竹内倫徳 × 洋学者 箕作阮甫」タイムトリップ?サイエンスショー

日時:令和6年7月20日(土)10:00~12:30
場所:津山洋学資料館(津山市西新町5)
入場者数:40名