本源寺
津山市中心部にある臨済宗の寺院です。津山城を築いた初代藩主・森忠政ゆかりの寺で、森氏の菩提寺として栄えました。本堂や霊屋などに森家の歴史が残り、津山藩の文化と信仰を今に伝えています。
本源寺は、津山市中心部の西側に位置する寺院で、17世紀初めからおよそ94年間、津山藩を治めた森氏の菩提寺として知られています。
禅宗のひとつである臨済宗の寺で、祈りの場であると同時に、芸術や建築、文化を育む拠点としての役割も担ってきました。
境内へは、総門、そして中門をくぐって入ります。二つの門を持つ配置は、津山では珍しいものです。
かつては、門と門のあいだを石や土の塀が囲み、城のような守りを固めた構えをしていました。
中門は、17世紀に多く用いられた、四本の柱に切妻屋根(きりづまやね)を載せた造りです。
そのそばには、かつて大きな鐘が掛けられていた鐘楼が残っています。
本堂は、1607年、津山藩初代藩主であり、津山城を築いた森忠政(が建立しました。
その後、1683年、忠政の没後の名(な)に由来して、寺の名を「本源寺」と定めました。
本堂の広さは、400平方メートルを超え、修行に励む僧侶の住まいをもとにした造りが特徴です。
礼拝の場と生活空間が一体となり、畳敷きの部屋や縁側も備えられています。
堂内の奥には、本尊の仏像とともに、森忠政の木像が安置されています。
梁には、森家の家紋が入った釘隠しが見られ、この寺が森家と深く結びついていたことが分かります。
また、1607年と記された棟札には、「津山」という地名が書かれており、現存する最も古い表記とされています。
本堂の東側には、18世紀に建て替えられた僧侶の住まいが、西側には、森家の霊屋があります。
霊屋とその正門は、細かく彫り込まれた彫刻が施され、国の重要文化財に指定されています。
その北側には、森忠政と一族のために建てられた七基の石塔が東西に並び、南に向かって配置されています。さらにその延長線上には、津山城の天守が位置しています。